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ドイツの学術研究とイノベーション

ドイツの学術研究の特徴は、優れたインフラ、幅広い研究分野、設備の整った研究施設、そして優秀なスタッフです。ドイツには大学、研究機関、企業、国立・州立の研究所など、さまざまな研究拠点があります。公的資金で運営されている研究機関の数は800以上にのぼり、それに加えて民間企業の研究開発拠点もあります。

特定の研究分野や地域においては、学術界と産業界の研究機関がネットワークやクラスターを形成して研究の効率化を図っています。ヨーロッパおよび国際レベルでの協力も、ドイツの学術研究とイノベーションにとって重要な役割を果たしています。

ドイツはEUで最大のイノベーション・システムを有しています。ドイツ経済は輸出志向で、特に製造業分野で世界的な競争力を持つ企業を擁し、幅広い基盤を有しています。OECD加盟国の研究開発費総額(Gross Domestic Expenditure on R&D:GERD)のなかで、ドイツのGERDは9%を占め、科学技術論文の8%、三極特許(*)総件数の12%は、ドイツが占めています。2011年の企業使用研究開発費(Business Enterprise Expenditure on R&D:BERD)は、対GDP比1.92%で、OECD平均をはるかに上回りました。これを支えているのは、産業界と研究機関の緊密な協力であり、公的研究の資金は、比較的高い割合で産業界が担っています。高等教育機関や公的研究機関による特許出願の相対数はOECDの平均にあたり、企業による特許出願は活発です。

ドイツ企業の技術的競争力の相対的ポジションを示す顕示技術優位指数(Revealed Technological Advantage:RTA)によると、ドイツは情報通信技術(ICT)や新技術に特化しているわけではありませんが、新技術でのポジションを強化することができました。ドイツは環境技術における技術的な比較優位性を一部失いましたが、それでもこの分野において今も強さを保っています。

成人に占める高等教育修了者の割合は27%にすぎませんが、被雇用者の37%は科学技術関連の職業についています。被雇用者1,000人あたりの研究者の割合は8.1人で、ドイツの値は、ほぼOECDの平均となっています。研究者は国際的ネットワークを持ち、積極的に活動しています。科学技術論文の47%、特許協力条約(PCT)に基づく特許の国際特許出願の17%は、国際協力の成果です。

情報通信技術のインフラは良く整備され、住民100人あたり、有線ブロードバンドインターネット33回線、ワイヤレスラン29回線が提供されています。電子政府対応の度合いに関する指標では、ドイツはOECDの平均をやや上回っています。

* 三極特許庁  日本国特許庁、米国特許商標庁および欧州特許庁

インタビュー: 科学技術振興機構 研究開発戦略センター 特任フェロー 永野 博氏 「ドイツや欧州の科学政策をもっと参考に」

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「研究・イノベーション報告書2014」(要約)英語版

 

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